スピン☆オフ
選べない恋
初めて会った日から、走馬灯のように頭の中で次々に思い出す。
懐かしくて、温かい思い出ばかり。
自然と涙がこぼれた。
霧生がいなくなった時、ずっとそばにいて笑わせてくれた。
真冬に裸足でワンピース一枚で脱走したこと。
あの時、初めて尚吾に対して恋愛感情が芽生えて。
----尚吾を失いたくない。
強く強く心の芯から思った。
ギュっと、膝の上で両手を握り締めて真っすぐに尚吾を見た。
「あたし、尚吾が大好きだよ。」
「あぁ、知ってる。だから泣くなよ。」
そう言って照れ笑いしてる。
だけどあたしは、真剣な顔をして目を逸らさない。
「だから、あたしは尚吾とは付き合えない。」
ハッキリ言った。
「…意味わかんねぇ。」
ビックリして固まってる。
「好きだから、選べないの。」
真剣な目からは、涙が止まらない。
好きだから失いたくなくて。
好きだから、幸せになって欲しくて。
いつかは、お兄ちゃんに見つかるかもしれない。
尚吾を守る為には、これしか方法がない。
本当は、離れたくなんかない。
ずっと、そばにいて欲しいのは尚吾なのに…。
それでも現実を考えれば、あたしと一緒にいたら不幸になるのは目に見えている。
懐かしくて、温かい思い出ばかり。
自然と涙がこぼれた。
霧生がいなくなった時、ずっとそばにいて笑わせてくれた。
真冬に裸足でワンピース一枚で脱走したこと。
あの時、初めて尚吾に対して恋愛感情が芽生えて。
----尚吾を失いたくない。
強く強く心の芯から思った。
ギュっと、膝の上で両手を握り締めて真っすぐに尚吾を見た。
「あたし、尚吾が大好きだよ。」
「あぁ、知ってる。だから泣くなよ。」
そう言って照れ笑いしてる。
だけどあたしは、真剣な顔をして目を逸らさない。
「だから、あたしは尚吾とは付き合えない。」
ハッキリ言った。
「…意味わかんねぇ。」
ビックリして固まってる。
「好きだから、選べないの。」
真剣な目からは、涙が止まらない。
好きだから失いたくなくて。
好きだから、幸せになって欲しくて。
いつかは、お兄ちゃんに見つかるかもしれない。
尚吾を守る為には、これしか方法がない。
本当は、離れたくなんかない。
ずっと、そばにいて欲しいのは尚吾なのに…。
それでも現実を考えれば、あたしと一緒にいたら不幸になるのは目に見えている。