スピン☆オフ
ははぁ~ん。


未練はあるものの素直になれないパターンだ。


そう確信!!


「じゃあ、協力してくれます?」


なんて煽(あお)ってみた。


協力させてるかのように見せかければ、色々と都合もいいし。


「いいよ。」


寂しそうに笑った。


「今度3人でご飯食べに行きましょう?それなので、霧生くん誘ってくれます?」


あたしは適当に帰るけど…。


なんて思いつつ、復活近しを確信した。


「うん。霧生くん誘ってみるね。」


「霧生くん今日は休みだから電話して下さい。明日どうなったか?聞きにきますから。」


「そうね。電話してみるわ。じゃあ、明日同じくらいの時間に。」


「うん。」


やったぁ~!!


それだけ約束すると、スキップしながら帰って行った。


これで霧生と冬槻が連絡取れる。


しかも、ご飯まで食べに行けば、完璧でしょ!?


なんて浮かれまくってた。


すぐに報告したくて、霧生のアパートまで走って向かった。


それなのに、こんな時に限っていないなんて…。


玄関の前で待つしかない。


心は焦ってるのに、帰ってこない霧生。



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