スピン☆オフ
一体どれくらいの時間が過ぎたんだろう?


オレンジ色だった空が群青色になり、星が輝き始めた。


テンションも下がり始めた時


「何やってんの?」


霧生が帰ってきた。


下がったテンションが一気に急上昇。


「大変!!冬槻が電話するって!!ご飯食べに行こうって!!」


「何だよそれ?!」


ビックリしながら、眉間にシワを寄せて硬直してる。


「今日、いつもみたいに外科に行ったら、冬槻に声かけられて。」


テンションMAXで話すあたし。


「取り合えず近所迷惑になるから、中に入って聞くよ。」


冷静に部屋の鍵を開けると、中に入って行った。


その後を、飛び跳ねるかのようにあたしが入って行く。


玄関を上がると同時に、話の続きを始めた。


「霧生くん絡みで来たなんて言うから、バレタとか思ったんだけど、勘違いしてくれてて…。」


マシンガンのように報告が止まらない。


霧生が歩き回る所、着いて行って。


まるで帰りを待ちわびてた犬。


ピタッと霧生の動きが止まった。


振り返り、ジ~ッとあたしの顔を覗き込む。


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