スピン☆オフ
あたしに微笑んで挨拶するんだもん。


命知らず?


って言葉に近いかも。


あたしは何食わぬ顔をして、冬槻のもとへ歩いて行った。


「どうでしたか?」


机の上をいじる振りして、ボソリとつぶやいた。


本当は霧生の隣で聞いてて知ってるくせに。


トボケて聞いたりしてる。


冬槻は変わらず笑顔のまま。


「来週の火曜日なら、都合いいって言ってたわ。」


「あたしも全然大丈夫!!」


声はボソッとだけ。


笑顔でリアクションだけはデカイ。


「じゃあ、大丈夫って連絡しておくわね。時間と場所を聞いたら教えるから、2人で楽しんできてね。」


ありゃ?

2人で…?


「ダメ!!ダメ!!ダメ!!2人だなんて。」


力強く否定。


慌ててモガッと口を押さえた。

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