スピン☆オフ
あたしと霧生のメールのやり取りを、携帯のSDカードに自然とコピーできるようにしてあって、メールの内容をパソコンに保管している事。


霧生と冬槻先生の事。


そして冬槻先生を襲わせて、殺してしまうよう指示を出した事。


…そう。


クラスメイトの時のように、ネットで実行犯を募った。


全ての日記の最後には、あたしへの気持が書かれていて。


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『紗羽には誰も近づけさせない。


オレの大事な紗羽。


それなのに霧生なんかに『愛が足りない』なんてメールするとは…。


紗羽の側に居ていいのはオレだけだ。


側にいようなんて考えるヤツは、容赦しない。』

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そして、昨日の日記には

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『やっと霧生を忘れてくれた。


霧生には、オレの受けた痛み以上を味わってもらった。


失踪してくれるとは予想もしなったが。


絢音の報告には問題はなかった。


そろそろ、ご褒美くらいくれてあげなければ。


明日、約束のデートでもしてやるか。


紗羽には病院と言わなければ、きっと心配するだろう。



…ごめんよ。紗羽。』


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それで日記が終わっていた。




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