スピン☆オフ
訪問者はすれ違いで帰って行った。
あたしの慌て方を見て、家政婦さんが目を丸くして驚いてる。
「…今の…誰?」
恐る恐る、家政婦さんに聞いてみた。
「病院の関係者だったらしいですよ。」
やっぱり霧生?!
生きてたの?
「霧生ってさっき…。」
「はい。…どうしました?」
「その男の人、家に何の用事だったの?」
「さあ…。」
スッとぼけた顔をしている。
…ってことは、あたし関係?
急いで部屋に駆け上がると、玄関と門の見える方の窓を開けた。