スピン☆オフ
脱走
ここ最近、お兄ちゃんに忠実だった。
そのおかげで、家政婦さんに隙が出ていた。
数分ごとに様子を見に来ていた家政婦さん。
今では2時間に1回。
お兄ちゃんの部屋にいるといえば、何も言われないし干渉もしない。
---脱走できるチャンスだと思った。
この機会を逃したら、霧生に会えなくなる。
会って全てを謝りたかった。
許してくれないかもしれない。
だけど、霧生に一瞬でもいい。
『あたしのせいで、ごめんなさい。』
それだけ言いたい。
元気になった霧生の顔が見たい----。
その強い思いが、あたしの原動力になった。
その為にも、あたしはここから絶対に脱走しなきゃ。
乾いてひび割れた心が、水を得たように潤っていく。
霧生が、あたしに生きる力を与えてくれた。
お兄ちゃんの様子がおかしかったのも、霧生がこの街に戻ってきたのを知ったからに違いない。
それが分った今、あたしがすべき事。
ここから逃げ出す事!!
そのおかげで、家政婦さんに隙が出ていた。
数分ごとに様子を見に来ていた家政婦さん。
今では2時間に1回。
お兄ちゃんの部屋にいるといえば、何も言われないし干渉もしない。
---脱走できるチャンスだと思った。
この機会を逃したら、霧生に会えなくなる。
会って全てを謝りたかった。
許してくれないかもしれない。
だけど、霧生に一瞬でもいい。
『あたしのせいで、ごめんなさい。』
それだけ言いたい。
元気になった霧生の顔が見たい----。
その強い思いが、あたしの原動力になった。
その為にも、あたしはここから絶対に脱走しなきゃ。
乾いてひび割れた心が、水を得たように潤っていく。
霧生が、あたしに生きる力を与えてくれた。
お兄ちゃんの様子がおかしかったのも、霧生がこの街に戻ってきたのを知ったからに違いない。
それが分った今、あたしがすべき事。
ここから逃げ出す事!!