スピン☆オフ
「…。」


コイツ等に関わっても仕方ないし。


こういう時はシカトに限る。


「アイツ、ああ見えて意外といいヤツだからさ。」


それだけ言うと、サッサと立ち去ってしまった。


引き際のよさに遊び慣れてるを実感。


今は尚吾がどうこうじゃない。


霧生を探したい。


その事しか見えていなかった。


霧生の行きそうなところ。


…実家?


それも考えたけど、家に来てたくらいだし。


どこかの病院でまた看護士してるのかな?


ホテルに戻るとフロントにお願いして、電話帳を借りてきた。部屋についてるパソコンも使って。


病院一軒一軒調べる事にした。


膨大な病院の数。


地元だけじゃなく、霧生の実家もそうだし。


何百件あるのか…。


検索するだけでも相当な数だった。


あたしの直感で小児科だけに絞ってみた。


霧生なら小児科で働いているだろうから。


でも冬槻先生の件があったから、もしかしたら看護師は辞めてるかもしれない。


不安な気持もあったけど、今は1%でもいい。


可能性に掛けるしかなかった。







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