・+◇【短編】White love letter
それからというもの
私は学校が終わると毎日のようにあなたへ逢いに行きました。
あなたとの時間が増える度に
愛しさは募りました。
病室に入る度にニコニコして待っていてくれるとことか
笑う時に
少しだけ首を傾げるくせとか
ちょっと恥ずかしい時に
はにかんだように笑うところとか
何気ないふとした瞬間に
あなたはいつも私をドキドキさせました。
でも、たまに
あなたが無表情で遠くを見つめていたり
一瞬だけ暗い表情を見せる事にも
気付いていました。
――‥あなたのそんな表情見る度に
私は切なくて。
何か力になりたいのに
何も言葉が出てこない自分がもどかしかった。
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