・+◇【短編】White love letter
「葉月っ!!!」
私はあなたの肩を揺らしました。
でもあなたが目を覚ますことはなくて‥
いつもなら
『わかったって!』
そう言って起きてくるのに
あなたは何も言わず
少しも動かずに
そこに眠っていました。
―‥葉月、死んじゃったの?
次第に葉月の死が現実だという事を体が感じていました。
―‥治してくるって言ったのに‥
また湖に行こうって言ったのに‥
『小春ちゃん、あのね‥』
私は蒼井さんの言葉を振り払って
病室を飛び出しました。
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