・+◇【短編】White love letter

「‥‥っはぁ‥」


大きく息切れしながら


私は辿り着きました。







空に向かって真っ直ぐに伸びた、





一本の桜の木は






散る寸前で、







弱い風が吹いても




花びらが舞い落ちていました。










――‥ねぇ葉月、





あなたが私にくれた手紙






今から読むね‥‥―――









私は便せんを開きました。












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