Run☆Love
1歩、近づいた
あれから数か月たって
また中高混合の大会の日がやってきた。
この日、あたしは少しだけ浮かれていた。
もしかすると、また会えるかもしれない。
そんな淡い期待をしていた。
――――――でも
結局、見ることも、会うこともなかった。
『会ったとしても、忘れられてるよね…』
そんなことを考えながら、
帰るために駐輪所へ向かっていた。
自転車の鍵を探した…けど…ない!?
あたしはあわててもどっていった。
『どこにわすれたの!?すたんど?』
かんがえながら走ったせいで…
ドンッ
また何かにぶつかった。
それは…
彼だった。
この前もぶつかって、
走る姿がすごく輝いている…
その彼だった。
胸が高鳴った。