Run☆Love
今から200Mの試合だった。
私は1番最後の組、27組だった。
いつもより少し念入りにストレッチをした。
今年、初めての200Mを走るときだった。
1組からレースが始まった。
2組…3組…
どんどんレースは進んでいく。
順番が近づくにつれて緊張してきた。
『フー、落ち着け、落ち着け。大丈夫。自信もって…』
目を閉じて、緊張を和らげようと、そんな言葉を言い聞かせた。
普段は隣に友達がいた。でも、今日は走高跳びに出場するためここにはいない。
一度試合の進行状況を見るために、顔を上げた。
『だいたい、16組くらいかな…』
そんなことを考えつつ辺りを見渡していた。
『次の試合ってなんだっけ?』
辺りには、次の競技の出場者らしい男子が集まってきていた。
ふと視線の先に見覚えのある顔を見つけた。