その妖、危険につき
彼はふざけた調子で抱きしめるように触れてくる。

前言撤回。やっぱりこの男、最低だ。優しいなんてもってのほかだ。



「ふざけんな!」

なけなしの力で彼を振りほどくと、そのまま私はベッドに倒れた。


「ほしくなったらつきあってやるぜ」

彼はそう言うとソファにえらそうにふんぞり返って座った。




この生活は、前途多難だ…。













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