その妖、危険につき
「お前、本当に俺のこと怖くないわけ?」
「だって、二年は安全なんでしょ? それとも私に二年間怯えてろって言うの?」
「別にそこまで怖がれとも言わねえけど。ちょっとしおらしく怯えてたほうがさ、快感」
「ほんと、最低」
「それはどうも」
廉は余裕綽々で笑った。廉にとって「最低」は褒め言葉でしかないらしい。
「ひなた、肉」
「…はいはい、買い物行ってきます」
「だって、二年は安全なんでしょ? それとも私に二年間怯えてろって言うの?」
「別にそこまで怖がれとも言わねえけど。ちょっとしおらしく怯えてたほうがさ、快感」
「ほんと、最低」
「それはどうも」
廉は余裕綽々で笑った。廉にとって「最低」は褒め言葉でしかないらしい。
「ひなた、肉」
「…はいはい、買い物行ってきます」