その妖、危険につき

私は制服から私服に着替えて、エコバックを持って部屋を出た。廉が手伝ってくれるなんてことは、少しも期待していない。



空はもう暮れかかっていた。買い物が終わる頃には暗くなっているだろう。必要なときは学校の帰りに買い物は済ませていたのに。


「廉のばかやろう」

口に出して見ると、ほんの少しだけすっきりした。
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