その妖、危険につき
私はあやかしと同居している。
廉はあやかしで、二年後に私を食べると宣言している。私が二年後も安心品質でいるよう見張るために、私の部屋に棲みついてしまった。
「ひなた、悪い男にひっかかるんじゃねえぞ」
廉が私を心配しているのは、ただ私の処女が守られるかを気にしているからだ。処女のほうが断然味がいい、というのが理由らしい。
「友達と一緒だから平気」
私はつんとすまして、家を出た。廉は全然気にしていない。