その妖、危険につき
「いるのか、いらないのか?」
廉は二択で迫る。
「…いる」
私は勾玉を握りしめた。
「何かあったらすぐ行ってやる」
廉が私の頭を撫でる。その手が優しくて、私はまた少し泣いてしまった。廉は私が泣いた理由を勘違いしてるから、私がまた泣く意味がわからずに戸惑っているように思えた。
そんな姿が全然怖くなくて、私は少し心があたたかくなるのを感じた。このあたたかさの意味が、わかっていなかった。
廉は二択で迫る。
「…いる」
私は勾玉を握りしめた。
「何かあったらすぐ行ってやる」
廉が私の頭を撫でる。その手が優しくて、私はまた少し泣いてしまった。廉は私が泣いた理由を勘違いしてるから、私がまた泣く意味がわからずに戸惑っているように思えた。
そんな姿が全然怖くなくて、私は少し心があたたかくなるのを感じた。このあたたかさの意味が、わかっていなかった。