その妖、危険につき
誰かと食べるごはんはおいしくて好きなのに、いつから私はこんなに弱くなってしまったのだろう。

そういう不安が、消えない。



廉に出逢って私は、きっと、弱くなってしまった。もう、一人には戻れない。



だけどどうせ、あと二年。
廉に殺されるまで、廉は私の傍にいてくれる。


廉がここにいてくれることを幸せに感じる私はとても歪んでいる。それは自覚している。

それでも、廉に傍にいてほしい。そう、思った。
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