その妖、危険につき
誰かに見られている気がする、と言ったときから、廉の顔は厳しくなった。
いつも気を張っているような、ぴりぴりした空気を放っていて、近づきにくい。
それなのに私に向ける廉の視線は厳しい。私から目を離さそうとしない。
ちょっとコンビニに行こうとすればついてくるし、学校から帰るのがちょっと遅くなっただけで、携帯が鳴る。
こんなふうな過保護さは生まれて初めてで、戸惑ってしまう。
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