時を渡る彼ら
~第二章~ 扉
僕は、いや普通に日常を過ごしているのなら誰もがそう思うことなのだが、この世界に魔法とかがあるなんてことはこれっぽっちも思っていなかった。
故に無論、某有名青色猫型ロボットみたいに空を自由に飛んだり、オモチャの兵隊を守護につけたり、手軽に世界旅行が楽しめるピンク色のドアとかは有り得ねーって思うのが普通だろう。(きっと観光業者は潰れないように必死に努力するのだろうな。)
もちろん【タイムマシン】なんて物はもってのほかだ。現実に無いと思ってた。それが普通のはずだ。あったならアインシュタインも飛びあがるだろうさ。
しかしこの目の前にいる女性は、淡々と、次々と常識を破っていく――
「貴方は、私との契約が認められた。貴方は此を受理する者か?」
いきなりこんなことを言われた。
「け……契約って何だ? それに……ここはどこなんだ?」
「驚いた……。貴方はタイムトラベラーでは無いのですか?」
驚いたのはこちらのほうだが。
タイムトラベラー?
え?
「困りました。貴方は一般人ですか。しかし私の存在を知った以上は、どうしても契約しないといけないのに……」
故に無論、某有名青色猫型ロボットみたいに空を自由に飛んだり、オモチャの兵隊を守護につけたり、手軽に世界旅行が楽しめるピンク色のドアとかは有り得ねーって思うのが普通だろう。(きっと観光業者は潰れないように必死に努力するのだろうな。)
もちろん【タイムマシン】なんて物はもってのほかだ。現実に無いと思ってた。それが普通のはずだ。あったならアインシュタインも飛びあがるだろうさ。
しかしこの目の前にいる女性は、淡々と、次々と常識を破っていく――
「貴方は、私との契約が認められた。貴方は此を受理する者か?」
いきなりこんなことを言われた。
「け……契約って何だ? それに……ここはどこなんだ?」
「驚いた……。貴方はタイムトラベラーでは無いのですか?」
驚いたのはこちらのほうだが。
タイムトラベラー?
え?
「困りました。貴方は一般人ですか。しかし私の存在を知った以上は、どうしても契約しないといけないのに……」