時を渡る彼ら
「ハレンは使命を果たすために貴方が言う現在、彼女でいう124年前に時を渡りここにやってきているのです」
「何でそんなに未来から遥々とやってきたんだ?」

なぜ、2007年の【今】に。

「……それも、少し話しかねます。タイムトラベラー以外の人間が、知ってはならない事実があるのです」

なんだそりゃ。

「ふ~ん。じゃあそろそろ元に戻してくれないか?」「……契約しないのですか……」
「いや、だって僕には関係無さそうだし」
「……」

パルスが少し
うつ向いた。

「私的な意見ですが……貴方にタイムトラベラーになってほしい」

え?

「あくまでも私的な意見です……。無視して頂いても構いません。ただ……タイムトラベラーになる素質が、今までの26人の中でも類を見ない素質がありますし……私の存在を知った以上は……契約して頂けると……その……嬉しいのですが……」

なるほど、
パルスは律儀な奴だ。
まるでタイムトラベラーになってくれって言っているみたいじゃないか。
あれ?

「……」

今、パルスの顔が赤くなったような?

「すみません。あまり凝視しないでくれませんか……」

あ、ごめん。
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