時を渡る彼ら
歯磨き粉と洗顔クリームの区別ぐらいしろよ。同じチューブだけどさ。これからのコイツの人生を僕は兄として本気で心配している。
そんな心配をよそに、未だ寝続ける絵夢。絵夢を起こすには一般的な方法は通用しない。あらゆる限りを尽して来たが、未だに黒星の方が多いという状況だ。今日は……
目覚まし時計を耳元に近づけて鳴らす。それもアラーム音のではなく、ジリリと鳴るベルのやつだ。試しに鳴らしてみるとかなりの大音量。
「絵夢。 覚悟ぉ!」
それを絵夢の耳に押し付けた!
ジリリリリリリリリ!!
YOU LOSE
一分間続けたが起きなかった。諦めて部屋から出ようとすると……
「ふああ……。」
大きなあくびを一発して、絵夢が起きた。奇跡の大逆転だ。
「おはよ……」
「おはようじゃない。いつまで寝てるんだ、お前は」
「だってぇ……眠いんだもん。本能に忠実に従っただけだも~ん……Zzz……」
「ぅおい! 二度寝すんな!」
ようやく絵夢が起きて、僕は朝食と昼の弁当作りを開始した。
僕の父さんと母さんはあまり家に帰ってこない。
そんな心配をよそに、未だ寝続ける絵夢。絵夢を起こすには一般的な方法は通用しない。あらゆる限りを尽して来たが、未だに黒星の方が多いという状況だ。今日は……
目覚まし時計を耳元に近づけて鳴らす。それもアラーム音のではなく、ジリリと鳴るベルのやつだ。試しに鳴らしてみるとかなりの大音量。
「絵夢。 覚悟ぉ!」
それを絵夢の耳に押し付けた!
ジリリリリリリリリ!!
YOU LOSE
一分間続けたが起きなかった。諦めて部屋から出ようとすると……
「ふああ……。」
大きなあくびを一発して、絵夢が起きた。奇跡の大逆転だ。
「おはよ……」
「おはようじゃない。いつまで寝てるんだ、お前は」
「だってぇ……眠いんだもん。本能に忠実に従っただけだも~ん……Zzz……」
「ぅおい! 二度寝すんな!」
ようやく絵夢が起きて、僕は朝食と昼の弁当作りを開始した。
僕の父さんと母さんはあまり家に帰ってこない。