SECRET×CROSS

今はみんなでランウェイを歩く練習をしている。
本番のようにみんなが服をアピールしながら
歩いている。

次は私の番だった。
前の人までかなり距離が開いてしまった。

しまったっと私は早歩きで進んでいった。

グギッ!

急いだせいで足をくじいてしまった。
こんなことで弱音を吐いてはいけない。
私は足の痛みを堪えながらもランウェイの
上を歩いていく。


練習後。

「痛ててて…」

足をよく見ると赤く腫れていた。
そこまで酷くはないが
痛みがさっきより大きくなっている気がする。


「あれ?亜希どうしたの?
 腫れてんじゃん」

姉が先に気づいてくれた。


「一回メイク室に戻ろう」


姉は私をメイク室に連れて行った。
何をするのかと思えば
姉は自分のカバンから何かを取り出した。

湿布だ。


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