SECRET×CROSS
メイク室を出たら
目の前でミナちゃんが立っていた。
「いつもより遅くない?」
「え…?そうです…か…?」
まぁ途中であたふたしていたからね。
遅れるのは当たり前である。
「それじゃあ着替えてきてね」
用意された服は
なんとボンボンがついた服と
フリフリのスカートだった。
嘘…。
こんな可愛いの着たことない…。
それに私にはこんなもの
似合わないだろう。
「どうしたの?」
ミナちゃんが様子を伺った。
あ、私は姉のつもりでここに来たんだ。
姉になりきらないと。
戸惑いながらも私は着替えに行った。