SECRET×CROSS


「あの…どうして私が姉じゃないって
 分かったんですか?」

「え…
 そりゃあ、会った時敬語だったし
 何かおどおどしていたからね。
 絶対美希じゃないなって思ったの」


つまり、最初から
バレていたということか。

あぁ
もっとちゃんとしていればよかった。


「でも、なんで私が本人じゃないって
 分かったのに内緒にしていたんですか?」


するとミナちゃんは私の頭をポンッと置いた。

「撮影頑張っていたでしょ?
 
 私それ見て、頑張ってお姉ちゃんに
 なりきっているんだなって思って。
 
 無駄に口出しすると
 邪魔になるんじゃないかって思ってね。
 
 あの時のあなたはよく頑張ってくれたわ。
 ありがとう、美希の為に」


私が頑張っているところを
ミナちゃんは温かく見守ってくれてたんだ。

私お礼を言われるほど大したこと
してないけど…。

何だか嬉しい!



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