SECRET×CROSS
「そういやさ…
この前あなた困っていたとき
私アドバイスしてあげたよね」
「あ、はい。覚えてます!
あの時は本当に助かりました」
「実はあれ私じゃないんだよね」
え?ミナちゃんじゃない?
どういうこと?
じゃあ別の人が
アドバイスしてくれたってことなの?
「亜希…あれ私がやったの」
姉が静かに言った。
「えっ 美希ねぇが!?」
「亜希そういうの慣れていないから
絶対困るだろうと思って…。
ミナちゃんは絶対私じゃないって
分かってそうだから、あえて
お願いしたの。
あの子が困って
いるようならこの言葉をかけてって」
「ごめんね~。あの言葉は全部
美希がメールで送ってくれた文章なの」
そうだったんだ。
でも姉は勝手なことしていただけだと
思っていたけど、私のこと
心配してくれていたんだ。