SECRET×CROSS
カシャッ
カシャッ
私たちは何度も写真を撮る。
一定枚数を撮ったら姉がチェックする。
その繰り返しだった。
「う~ん…まだまだだ」
また駄目なんだ。
何がいけないの?
でも姉は何も教えてくれない。
本当に私のことをチェックしていることすら
あまり確定していない。
次第に足が痛くなってくる。
1,2時間は立ちっぱなしだ。
こんなに撮影が長引くことなんてないし
立ったこともない。
私の体力もそろそろ限界だ。
ふと姉は私の方を見る。
「すいません一旦休憩しましょう」
姉が撮影を中断した。
「亜希、とりあえず控室に行きましょう」
そう言って姉は控室の方に向かう。
私は追いかけるように棒になった足で
姉のあとについていく。