教師×教師 〜大人のようで子供な二人〜




コイツのお陰で杏利の機嫌は最悪...

勝手に家に上がられ、部屋を物色され、ご飯を食べられ...


「ん〜美味しい、手抜きだけど 味は確かだね」

「一体井上先生は何をしに来たんですか?」

「俺?俺は...」


俺達はその後井上が発した言葉に言葉が出なかった...


「二人の幸せを壊しに来ただけさ」

「「.....」」

「ある人からの命令でね」

「誰の命令なんだ」

「高橋 悠斗」

「えっ...でも、さっき...」

「あんなの演技に決まってるだろ。さぁ佐々木先生悠斗の元へ行きましょう」

「嫌...何度も言ったはず、私は寄りを戻す気はない」

「なら二人とも教師辞めるしかないな」

「そんな...」

「俺は別にいいぞ?教師辞めたらその辺で塾で講師でもやってるよ。そのほうが楽でいいかもな♪゛」

「大輝...」

「今日のところはこの辺にしといてやるよ
まぁ二人で過ごす最後の夜、思う存分楽しんで」


そう言い井上は出てった。


最後の夜?
そんな訳ねぇだろバーカ
例え誰に何と言われようと、教師辞めてでも杏利は離さねぇ。




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