教師×教師 〜大人のようで子供な二人〜




未来ちゃんの部屋にて...


「文節は?」

「意味が分かる程度にできるだけ短く区切ったまとまり」

「そうだから単語は単語ごとに区切るけどこれは文節数を答えなさいだからこれは?」

「窓の外/には/富士山が/見える」

「そう!!他もこの調子で解いてみよう」

「....できた!」

「あぁおしい!ここは“そう言って/笑いました”だとまだ意味が分かる程度に区切れるよね?」

「そう/言って/笑いました?」

「そうそうそう!!」

「すごい!学校でいくら説明受けてもわかんなかったのに〜」

「それは先生の説明の仕方が悪かったんじゃないかな?生徒が理解できないのは教師に責任があるからな」

「あぁ〜確かにあの先生適当」

「やっぱり?俺も気をつけないとなぁ〜」


大輝のこうゆうとこが好きだな...

カッコイイ...


その時...
「ちょっあぁ〜バタン」

「「「!?」」」」

「ママ〜!!それにみんなどーしたの?てか、襖直してね」

「杏ちゃんの彼氏が未来に勉強教えてるって聞いたから、来てみたら未来が超真剣にやってるもんだからさ」

「私が真剣に勉強してるのが悪い?」

「べ、別に悪いとは言ってないじゃない!!」

「ふう〜んで、なんでこんな家族みんな集まってんの?」

「いや〜..杏ちゃんの彼氏がすごいって言うからさ...」

「杏ちゃんうらやましい〜こんなカッコよくて、頭のいい彼氏がいて」

「未来ちゃんなら彼氏ぐらいできるでしょ」

「それができないから言ってるんだよ」




< 156 / 433 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop