教師×教師 〜大人のようで子供な二人〜
あれから一ヶ月学校は今年度最後のテストを終え1・2年生は進級にむけて、3年生は進路が決まり出した。
今日はいよいよ沙羅が帰って来る。
幾音さんは沙羅を迎えにアメリカへ行っている。
空港で2人を待っている…
「ママ‼」
無邪気な子供の声が聞こえた。
沙羅だ!
「ママ~」
元気よく走ってくる。
「沙羅~おかえりなさい、また大っきくなったね」
「うん☆」
「お疲れ様、おかえり」
「ただいま、沙羅もうすぐお姉ちゃんになるんだぞ?お姉ちゃんになれるか?」
「沙羅もうおっきいもん、お姉ちゃんだもん!」
「じゃあもうパパに抱っこされるの卒業しないとね」
「えぇ~」
「ほら、ここに赤ちゃんがいるんだよ~触ってみて」
「わっ、動いた」
「お姉ちゃんはじめましてって言ってるんだよ」
「本当?」
「うん」
「やったぁ~」
よかったね、お姉。
実は沙羅よりお姉の方が寂しかったんだよね、3歳でアメリカに行っちゃって、年に何度しか会えなかったしね。
幾音さんと沙羅と産まれて来る子と4人で幸せにね。