教師×教師 〜大人のようで子供な二人〜




あれから一ヶ月学校は今年度最後のテストを終え1・2年生は進級にむけて、3年生は進路が決まり出した。

今日はいよいよ沙羅が帰って来る。

幾音さんは沙羅を迎えにアメリカへ行っている。

空港で2人を待っている…



「ママ‼」

無邪気な子供の声が聞こえた。

沙羅だ!

「ママ~」

元気よく走ってくる。

「沙羅~おかえりなさい、また大っきくなったね」

「うん☆」

「お疲れ様、おかえり」

「ただいま、沙羅もうすぐお姉ちゃんになるんだぞ?お姉ちゃんになれるか?」

「沙羅もうおっきいもん、お姉ちゃんだもん!」

「じゃあもうパパに抱っこされるの卒業しないとね」

「えぇ~」

「ほら、ここに赤ちゃんがいるんだよ~触ってみて」

「わっ、動いた」

「お姉ちゃんはじめましてって言ってるんだよ」

「本当?」

「うん」

「やったぁ~」



よかったね、お姉。

実は沙羅よりお姉の方が寂しかったんだよね、3歳でアメリカに行っちゃって、年に何度しか会えなかったしね。

幾音さんと沙羅と産まれて来る子と4人で幸せにね。



< 249 / 433 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop