教師×教師 〜大人のようで子供な二人〜
「待たせてごめんなさい」
「いえ、私も今来たばかりなので」
「お客様ご注文は」
「カフェインの入っていないものをお願い」
「かしこまりました」
「単刀直入に言うわ、大輝と別れて」
「何故あなたにそんなこと言われないといけないんですか?もう婚約もしましたし、別れる予定はありません」
「そう、私ね今妊娠してるの。それでこの子の父親がほしいの、だから大輝と別れて」
「あなた正気?誰の子か知らないけど本当の父親が居るでしょ?」
「えぇ、居るわ。でも、別れたの。だから新しい父親が必要なのだから別れて」
「いいわよ、別れても」
「あら、以外と簡単だった。それ程度の関係なのね」
「でも、私が別れると言っても大輝が納得しなければ別れたことにならないわよ」
「あなた中々しぶといわね」
「それとも大輝の心は私に向いたまま縛り付けて無理矢理子供の父親にする?」
「いいわ、それでも。父親にさえなってくれれば」
「あなたに母性ってものはないの?」
「もちろんあるわよ」
「なら、そんなこと軽々しく同意できるはずないわ」
「この子のためだからここまでするのよ」
「分かった、別れてあげる。でも、自分の過ちに気がついたら返してね。じゃあ失礼します」