教師×教師 〜大人のようで子供な二人〜



「大丈夫だったか?何もされてないか?」

「もちろん、あんな最低な奴に何かされるなんてたまったもんじゃない」

「それで何て」

「妊娠してて、子供の父親が必要だから別れろって言われたから別れてあげるって言ってきた」

「おい、本気かよ」

「ってことで指輪も返す、あと合い鍵もね、あの女ほとぼりが冷めたら戻って来てね。信じてるから決めたんだからね」

「杏利…」

「じゃあね、中村先生。また学校でお邪魔しました」

「ちょっと待った俺も合い鍵返す」

「ありがとう、じゃあね」


ちょっと離れるだけ、学校で会えるんだから寂しくなんかない。

最低な女に自分の過ちを気づかせるため。

大輝、ごめんね?
1人で勝手に決めて。

大好きだよ…



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