教師×教師 〜大人のようで子供な二人〜
「病院に行こう」
「いや、行かない」
「俺は妊娠してるって証拠を一つも見てない」
「見せたじゃない、エコー写真」
「そんなの見せてもらってない」
「ほら、最近お腹も大っきくなってきたし」
「色々調べてみたけど、5ヶ月ならもうお腹がもっと出てきてもおかしくないぞ」
「……」
「俺も限界だ、本当のこと話してくれ」
「さい…ごめんなさい…本当は妊娠なんてしてない」
「何でそこまでしたんだ」
「子供が欲しかったの。でも中々出来なくて、不妊治療もしたけどダメ旦那に諦めろって言われて、その内相手にしてもらえなくなって寂しかったの。それで妊娠したって言えば誰か相手にしてくれると思ったの」
「その旦那とは本当に別れたのかよ」
「ううん、頭を冷やせって言われてムカついたから家を飛びたしてきただけ」
「じゃあ返って旦那とよく話しをしろ」
「うん…ごめんね、彼女にも謝っといてね」
「あぁ、でも俺も昔のこと反省出来たし、杏利がどれだけ大きな存在か分かったしまぁ感謝してる」
「ありがとう」