教師×教師 〜大人のようで子供な二人〜


「いくぜ〜そろそろ決めてやる」

ー終わりが見えなくなってきたこの戦いにも終わりが近づいて来たよう…

投手が両クラス共に次々と倒れていき両クラス1人ずつ残った。

野球部のピッチャーとキャッチャーのバッテリーを組んでいる2人。

普段は仲良しの2人だが、今ばかりはライバル…普段キャッチャーの1くみの細川くんだが高橋先生曰くピッチャーとしても活躍できるだけの能力を持っているらしい。

それに対するうちのクラスの河合くんは野球部の現エース。

お互いにお互いの弱点を知っているからこそ面白く、難しい戦いだ…

「……」

「……」

沈黙が続く中沈黙を破ったのは…河合くんの投球だ。

「「「おぉ〜」」」

観戦側の声も揃っている。

「絶対負けねぇ」

細川くんの中で何かがキレたらしい…

「こっちこそ…」

2人が同時に投げた玉….同時にお互いのクラスの旗を倒した。

「「あぁ〜」」

ーピピーー

「両者同時に旗を倒したため引き分け」

歓声が上がった。

「佐々木先生、また次の機会に戦いましょう」

「えぇ、今回はどうも」



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