教師×教師 〜大人のようで子供な二人〜
教師×教師 成長
<杏利Side>
「ん…わぁすごい綺麗」
「…ん…勝手に腕から逃げんじゃねぇよ」
「も〜すっごく綺麗な朝日なのに〜」
「そんな格好で起き上がったらみんなに丸見えだぞ」
「大丈夫です〜8階だし見える訳ないもん」
「わかったからまだ寝るぞ…ほらこっち」
腕を引かれまた大輝の腕の中
年が開け、 1月1日。
昨年同様大輝の実家へ帰省前に大輝曰く婚前旅行ということで少し観光をしてその辺りで有名なホテルに一泊することになった。
4月からは私達は多分そのまま持ち上がって3年の担任になるから忙しくなるから今のうちに旅行をしようと大輝が発案した。
ホテルは噂通りすっごくいいところで部屋にはベッドから朝日が見える大きな窓、私達が泊まっているのは8階だから更によく見える。
初日の出を見る為に予約が殺到して中々部屋を取れないらしいけど、大輝が私には秘密でクリスマスプレゼントとして早い段階から予約してくれていた。
そして私の返した指輪も私の指へ戻ってきた。
Promise…約束するという言葉が新たに刻まれて。
多分もう離さないという意味と婚約=結婚の約束という意味を兼ねているんだと思う。
愛する人の腕に抱かれ初日の出を見る、最高のプレゼントだ。
「ありがとう」
ーチュッ
再び夢の世界へ旅立ってしまった彼の唇にキスをする。