母が倒れて
私は地元を離れて離れた土地に住む事にした

実家を出ると決まってからその日が近づくにつれて家族が寂しいのを堪えているのが伝わってきた

いつも寡黙で感情を表さないのに一人の時に肩を落とす父


『どうせすぐ戻ってくんだろ、せいせいする』と笑って言うくせに日にちが近付くと一緒に過ごす事が多くなった弟


まだ先なのにその話をするたびに涙ぐみ帰省して見送るたびに泣く母


新しい生活に早くその日が来ないかとワクワクしてた私だけれど、いざその日になり泣いて見送る母の姿を見て電車の中で自分も地元を離れる事を後悔して泣き、着いてからも数日夜になると帰りたいと泣いていた



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