母が倒れて

11月20、21日

翌日は休みの為、多少無茶しても昼まで寝ればいいやと夜勤明けに同僚と祭りに参加しその後に友達とパチンコに行った


久しぶりに大勝ちをして運が向いてるから明日も勝てるかもしれないと翌日もパチンコに行く事を決めて前夜祭と称して焼き肉屋に居る時にふと携帯を見ると弟から着信と共にメールがきていた



『おかあさんがたおれたからすぎでんわして』



平仮名だけの誤字混じりの文を見てその慌てぶりと内容に一瞬にして血の気が引き、思考が止まった


ほんの少しして我に帰り弟に電話をかけた


『あひる?今嫁から電話きて母さんが倒れて今病院にいるらしい。買い物から帰ってきて疲れたって寝てトイレ行くって起きたら半分身体が動かなくて歩けないし何を喋ってるかわからなかくて救急車呼んで今○○病院で検査してるって。おじいちゃんと一緒だろ?脳出血かもしれない』


聞こえてるのに何を言ってるかわからなかった


お母さんが?

脳出血?


現実味が湧いてこなかった



『間違いなく脳出血だね。お前はもう病院着いた?着いて何かわかったらすぐ連絡して。私もすぐそっちに行くから』


電話を切りすぐに職場に連絡して事情を説明して休みを貰い電車の時刻を調べた

現実感が無いお陰で動揺する事も無く行動が出来た


席に戻ると皆が『大丈夫か?』と聞いてきたけれど何も言えなかった

ただ呆然としてまばたきすら出来ずただじっと座っていた

手足が冷たくなって握り締めた指が震えているのがわかり

血の気が引いてるんだな…

そんな事を考えてた




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