好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
今日1日、先程廊下で舞子に話しかけられたこと以外誰にも話しかけられず、

クラス中から白い目を向けられた――


偉そうに恋愛相談なんてした、代償だ。


純粋なお嬢様たちだと、なおさら、

醜い行為など許しはしない。



窒息寸前の空気の中で、

やっと一日の終わりを告げるチャイムが鳴って、慌てて帰り支度を始めていたとき

担任にまた呼び止められた。



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