好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
「…パ、いや、お父様が!?」

どうしてこんな最悪のタイミングで家に帰ってるのよ!!

「おうちの方と、進路についてきちんと相談してくるようにね」

私は一瞬で全身が凍りつくのを感じた。


私が最も恐れている存在。

私の何もかもを支配している存在。


父に、私の成績が落ちていることを知られた。


最悪だ……





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