好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
「もう学校終わったよね? 美紀がリハビリに来る時間だから分かる」

「あ…美紀がそばに…」

「いや、今日は予定があるって言って来させてない」

「えっと………」

「デートの前日に…何となく美紀から番号聞いていたんだよ…予感してたんだ」

「………予感…?」

「とにかくさ、会って話がしたい。医大の近くに『シーズン』って小さなカフェがある。そこにしよう」

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