好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
第3章 芽生え
「愛崎さん、Bの問題を答えて」
もうバイト終わって家に帰ってるのかな…
「愛崎さん?」
一人暮らし? でもバイトだけの給料じゃあ無理か。30歳で実家ってのも……
「愛崎聖里奈さん!」
「は、はいっ!」
先生の怒鳴り声で、私はやっと授業中だというのに気がついた。
今日はもうだめだ。
頭の中は彼のことでぐるぐる回る。
もうバイト終わって家に帰ってるのかな…
「愛崎さん?」
一人暮らし? でもバイトだけの給料じゃあ無理か。30歳で実家ってのも……
「愛崎聖里奈さん!」
「は、はいっ!」
先生の怒鳴り声で、私はやっと授業中だというのに気がついた。
今日はもうだめだ。
頭の中は彼のことでぐるぐる回る。