好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
職員室でこってりと先生に説教されても

やはり考えるのは和希のことだけで。


「そうだっ!」


私に淳を紹介した友だちの美紀(みき)。


淳とは幼稚園のころから幼馴染で、家族ぐるみの付き合いだって言ってたから

もしかしたら和希のことも知っているかもしれない!


「愛崎さん、廊下を走らない!」

すれ違った先生に注意されても、焦る気持ちを抑えきれずに

一気に階段を駆け上った。



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