好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
1年のときに同じクラスになった、やたらとノリのいい女の子。

私のことを「姫」なんて呼んで、何故か私の恋のキューピッドをしたがった。


「姫にぴったりな、王子みたいな幼馴染がいるんだけど、一度会ってみない?」


その人の名前を言うだけで、周りの女子が騒がしくなった。

私は知らなかったけれど、淳はここら辺では有名なイケメンだったようだ。


よく考えてみれば、私は淳のことすら何も知らない。


それで、簡単に付き合っちゃう私って、やっぱりヒドイ女だよな…。



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