【完】play boy にご用心
「気が強いのは結構。」
そういった、神山くんは私の髪に自分の指を絡ませた。
不覚にもドキッとしてしまう。
それは、惚れた弱みだから。
だって、あの日から私は神山くんしか見ていない。
「ねぇ、俺と遊ばない?」
「は?これから?...いや。」
私は冷たく言い放った。
そうすると彼はかなり驚いた顔を見せた。
「あ...変わってるね。俺を断るなんて、今まで一度もなかったのに。」
はぁ、あきれる。
自意識過剰なのか。
「ごめん。私、ちゃらちゃらしている人にがてだから。」
半分は本当、半分は嘘。