X'masの奇跡
「舜くん。」
「え??」
あたしは蘭ちゃんのその言葉で思わず立ち止まった...
「あたしは舜が好きなの。それに、舜だってあたしの事が好きなの。あたし達は愛し合ってるの。だけど、舜はいい子だから藍貴ちゃんの告白を断れなかったんだって。だから藍貴ちゃん.....舜と別れて。」
え???
舜と蘭ちゃんがアイシアッテル??
あたしの告白を断れなかった??
あたしは真っ暗な闇に落とされたみたいだった.....
「舜はね、どうやったら藍貴ちゃんと別れられるのかって悩んでるの。頭がよくて、舜のことが本気で好きならあなたがしないといけないこと、わかるよね。」
蘭ちゃんはそう言い残して屋上を去っていった。