X'masの奇跡
その時だった、
「おい。なにしてんだよ。」
って声が聞こえた。
あたしはビックリして声が聞こえた方向を見たんだ。
そこに立っていたのが五十嵐舜(いがらししゅん)だった。
すると男たちは一斉に逃げ出した。
「なんだ今の。」
あたしはただただそこに立っているしか出来なかった。
すると、舜がこっちに近づいてきたんだ。
「大丈夫か??」
そう声をかけられて緊張の糸が切れたのか、その場に倒れそうになった。
「おい。」
でもあたしは倒れたんじゃなくて、舜の腕の中にいた。
「あ、ごめんなさい。どうもありがとうございました。」
あたしは顔が赤くなったのを隠しながらその場を立ち去った。
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