X'masの奇跡


その時だった、


「おい。なにしてんだよ。」


って声が聞こえた。

あたしはビックリして声が聞こえた方向を見たんだ。

そこに立っていたのが五十嵐舜(いがらししゅん)だった。

すると男たちは一斉に逃げ出した。


「なんだ今の。」


あたしはただただそこに立っているしか出来なかった。

すると、舜がこっちに近づいてきたんだ。


「大丈夫か??」


そう声をかけられて緊張の糸が切れたのか、その場に倒れそうになった。


「おい。」


でもあたしは倒れたんじゃなくて、舜の腕の中にいた。


「あ、ごめんなさい。どうもありがとうございました。」


あたしは顔が赤くなったのを隠しながらその場を立ち去った。


―――――――
―――――――――――


< 6 / 71 >

この作品をシェア

pagetop