また恋をした
 
シーツの擦れる音。
 
薄暗い部屋。
 
あたしは、彼以外の男に抱かれていた。
 
 
 
彼以外の男を奴と呼ぶことにしよう。
 
奴はあたしのことを好きだと言って抱いた。
 
投げやりなあたし、落ちぶれた。
 
愛してもいない男を受け入れた。
 
 
 
奴はすぐにあたしを捨てた。
 
かまわない、あたしは、傷つかなかった。
 
 
 
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