花とキミ*春・夏
涙は、静かに流れている。
バレませんように‥
「‥花菜?」
璃菜は、多分私の顔を覗いた。
「花菜‥寝ちゃったみたい。」
私の涙をそっと拭って言ってくれた。
璃菜‥ありがと。
「えーじゃあ、璃菜ちゃんは?」
「私?花菜に決まってるじゃない。」
「花菜ちゃん以外でー!!」
「興味無い。」
「何だー暴露したの、俺だけ?」
「お前が勝手にやったんだろ‥」
「空哉‥ヒド。」
「はいはい‥さっさと寝ろよ。」
「分かりましたよー
じゃあ、璃菜ちゃんおやすみー
また明日ね♪」
「はいはい‥」
―――皆、寝たのかな?
静かになった‥
少し起き上がってみると、
隣から空哉くんの寝息が聞こえた。