花とキミ*春・夏



空哉くん‥口ぶり的に、
好きな人いるっぽかったよね‥

寝顔をそっと覗いた。
寝顔も‥カッコいいな‥

こんなイケメンさん‥
私が好きになるなんて、
やっぱりおかしかったんだ。

気持ちに気づいて、伝える前に
フラれちゃうなんて‥
ツイてないなー

空哉くん‥いつも優しいけど、
好きな子には、もっと優しいのかな?
笑顔もたくさん見せているのかな?

羨ましいな‥

きっと、スゴく可愛い子なんだろうな‥

空哉くん‥

あなたの特別な存在は誰ですか?

ちゃんと‥応援出来るかな‥
友達としてでいいから、
傍にいたいよ‥

伝えないから、傍にいさせて?

今日だけ、少しだけ‥
と自分に言い聞かせて、
空哉くんの服を少し摘まんだ。

涙が止まらないから‥
ごめんね‥少しだけ‥
許してください。

涙はやっぱり止まらなかったけど、
少しだけ安心して眠りについた。



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